タイルや石材の表面が白くなり鍾乳洞の様になる事があります。
これはセメント目地に水分が入りカルシウム分が溶け出し表面に顕れてくる現象です。

鍾乳洞の様にと書きましたが、正に同じ科学現象です。
どんどん広がり一面に真っ白なんて事もあります。

今回テスト施工した風呂のタイルも一面に真っ白という状況でした。
30年くらい経過したものです。おまけにタイルがエンボスで非常に厄介でした。

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盛り上がっている場合は別としていきなり削ったり、強い薬品を(大体が酸)使用したりしてはいけません。タイル表面の釉薬にダメージを与えてしまいます。

まず初めに濡らす事から始めます。上から水を掛けただけでは内部に浸透するのに時間がかかります。
濡れていないと固くてとても取る事が出来ません。
例えば金ブラシやケレンでエフロを傷つけ、水分の浸透を早めます。
また、うすめた酸を塗りながらやるのもカルシウムに有効です。

浸透した部分がボロボロと取れていきます。タイネックス系のハンドブラシを使用するのも良いかと思います。

これを繰り返し、タイル表面のダメージを少なくしてエフロ除去します。

あせらず時間をかけてじっくりとがコツです。

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さて、折角除去しても時間が経ってまたエフロが出てくる場合が多々あります。
これを少しでも出にくくする方法があります。
Sクリート工法という方法でエフロが出にくくなります。

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